ホームページ制作・リニューアル完全ガイド|費用・流れ・失敗しない発注方法【2026年版】
株式会社atme 編集部 / 公開 2026年9月20日 / 更新 2026年9月20日
ホームページを新しく作る、または作り直すときにまず決めるべきことは「金額」ではなく「動かしたい数字」です。目的を決めずに発注した案件ほど「完成後に何も変わらなかった」という結果に陥りやすい、というのは受託開発200件以上の中で繰り返し見てきた傾向です。この記事は、制作・リニューアルの費用相場から、失敗しない発注の流れ、業界別の注意点までをまとめた完全ガイドです。
ホームページ制作・リニューアルとは何が違うのか?
ホームページ制作とは、ゼロから新しいサイトを立ち上げることです。リニューアルとは、既存サイトのデザイン・構成・システムを事業目標に合わせて再設計することを指します。制作は「土台がない状態からの設計」、リニューアルは「既存の資産(ドメインの評価・過去のアクセス実績・登録済みの情報)を引き継ぎながらの再設計」という違いがあり、進め方も変わります。
みんなは何に困っているのか?
私たちが受託開発の現場でよく受ける相談は、デザインの古さそのものより「運用」「集客」「採用」というサイトの先にある成果への悩みです。
- 「作った後、誰が更新すればいいか分からない」
- 「スマホで見たときの表示が崩れている」
- 「作ったのにアクセスも問い合わせも増えない」
- 「採用ページから応募につなげたい」
- 「相場が分からず、見積りの妥当性が判断できない」
- 「複数言語に対応させたいが、費用感がつかめない」
つまり制作・リニューアルの成功とは「見た目が新しくなること」ではなく、「事業のどの数字が動いたか」で測るべきものです。
費用相場はいくら?(目的別)
| 目的 | 相場の目安 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| 名刺代わり(5P前後) | 30万〜80万円 | デザイン刷新・スマホ対応・基本SEO |
| 集客重視 | 80万〜200万円 | 構成設計・原稿作成・SEO設計・計測設定 |
| 採用強化(採用ページ含む) | 100万〜250万円 | 社員取材・撮影・求人導線 |
| システム連携(予約・EC等) | 150万〜300万円超 | 予約/EC/会員機能・外部連携 |
| 多言語対応 | +20万〜80万円 | 翻訳・言語切替システム |
| 月額の保守・運用(別途) | 月5,000円〜5万円 | 更新代行・バックアップ・障害対応 |
※規模・地域・依頼先(フリーランス〜大手)で大きく変動します。複数見積りの取得を前提にしてください。
失敗しない発注の進め方(5ステップ)

- 動かしたい数字を1つ決める(問い合わせ数か、採用応募数か、EC売上か)
- 現状の数字を取る(今の月間アクセス・問い合わせ数。これがないと成果判定ができません)
- 「作った後、誰が更新するか」を先に決める(社内担当か、月額で外注か。相談の中でも最多の悩みです)
- 要件を1枚にまとめて相見積り(目的・ページ数・参考サイト・予算感・納期)3社が目安
- 公開後90日の改善計画までセットで契約する(作って終わりを防ぐ唯一の方法)
業界別に気をつけること
- 建設・不動産: 施工事例・現場の信頼感が問い合わせを左右する。写真の質が成果に直結
- 士業・コンサル: 専門性の証明(実績・資格・監修表記)がAI検索時代はさらに重要
- 製造業: 「技術が伝わらない」ことが機会損失の最大要因。BtoB取引先の検索行動を想定した設計が必要
- 多言語対応が必要な事業: 翻訳の質と更新体制を先に決めないと、片方の言語だけ情報が古くなる
経営者としての実感
私たちは開発会社ですが、自社で飲食店・ジム・美容室も経営しています。発注する側の立場も日常なので断言できますが、小さな会社にとって一番高くつくのは「安く作って、誰も更新できず、3年後にまた作り直すこと」です。初期費用を10万円削るより、月5,000円でも更新が回る体制を選ぶほうが、3年総額では確実に安くなります。
よくある質問
Q. 一部だけのリニューアルはできますか?
A. 可能です。スマホ対応や特定ページの改修だけなら10万〜30万円程度で済むケースも多く、全面刷新より先に検討する価値があります。
Q. 相見積りは何社くらいが適切ですか?
A. 3社が目安です。金額よりも「目的の数字について質問してくる会社かどうか」で比較してください。
Q. リニューアルすればSEOは良くなりますか?
A. 構造改善で伸びる余地はありますが、自動的には良くなりません。URL変更の処理を誤るとむしろ下がるため、リダイレクト設計の経験を必ず確認してください。
Q. 補助金は使えますか?
A. 小規模事業者持続化補助金等が使える場合があります。ただし採択スケジュールに制作が縛られるため、時期に余裕がある場合の選択肢です。
Q. 制作後の保守・運用はどう考えればいいですか?
A. 制作契約とは別に検討してください。詳しくは「ホームページ保守・運用のすべて」をご覧ください。
執筆: 神谷大吾(株式会社atme 代表取締役)。Web・業務システムの受託開発200件以上。自らも飲食店・ジム・美容室を経営し、「作って終わりにしない」Web運用を実践している。
(2026年9月時点の情報です)
