WordPressを放置するとどうなる?最低限やる4つの保守を自社3サイトの運用から解説【2026年版】
株式会社atme 編集部 / 公開 2026年10月9日 / 更新 2026年10月9日
結論から言うと、WordPressの保守で最低限やることは「更新」「バックアップ」「監視」「権限と契約の把握」の4つです。放置すると、更新されない部分から改ざんや不具合が起きやすくなり、問題が起きても戻せず、気づくのも遅れます。私たちは自社と運営店舗のWordPressサイト3つを、この4つを軸に管理しています。この記事では、それぞれの頻度と中身を表にまとめます。
WordPressの保守とは何か?
WordPressの保守とは、サイトを安全に動かし続けるために、本体・テーマ・プラグインの更新、バックアップ、稼働監視、契約と権限の管理を定期的に行うことです。記事の追加や写真の差し替えは「運用」にあたり、保守とは別の作業です(違いは「ホームページ保守・運用のすべて」で解説しています)。
WordPressを放置するとどうなる?
本体もテーマもプラグインも、不具合や脆弱性の修正が頻繁に出る仕組みです。更新しないと、公開済みの修正が当たらない状態が続きます。起こり得ることは次の4つです。
- 改ざんや不正アクセスを受けやすくなる
- サーバー側の環境が変わったときに、古いテーマやプラグインが動かなくなる
- 壊れたときにバックアップがなく、一から作り直しになる
- サイトが落ちても、お客様からの連絡で初めて気づく
被害の件数や金額は書きません。いつ起きるか読めず、起きてからの対応は手間も費用も大きくなりやすい、というのが実務での感覚です。
最低限やる4つとは何か?
| # | やること | 頻度の目安 | 中身 |
|---|---|---|---|
| 1 | 更新 | 月1回+重要な更新の通知時 | 本体・テーマ・プラグインを更新。前にバックアップ、後に表示とフォーム送信の確認 |
| 2 | バックアップ | 定期(自動)+更新前 | ファイルとデータベースを、サーバーとは別の場所に保存。復元も一度試す |
| 3 | 監視 | 常時(自動) | サイトが開くか、SSL証明書の期限が切れていないかを確認し、異常時に通知 |
| 4 | 権限と契約の把握 | 年1回+担当変更時 | 管理者アカウントの棚卸し、ドメイン・サーバーの契約者と更新期限の確認 |
頻度は目安です。予約や決済があるサイトは、間隔を短くします。更新はバックアップから事後の表示確認までを1回の作業として扱ってください。
自社の3サイトではどう管理しているか?
atmeは自社HPと運営店舗(GEED・Sofcho)の計3つのWordPressサイトを管理しています。やっていることを2点書きます。
1. プラグインの棚卸し。GEEDのサイトに、誰が設定したか分からない計測タグが入っていました。調べると、Site Kitというプラグインが、別のGoogleアカウント所有の設定で動いていました。二重計測を避けるため、元の設定を別の場所に控えたうえで、プラグイン側の出力を止めています。なお現在のGEEDのテーマは自作で、プラグインに依存しない構成です。
2. 台帳による一覧化と自動監視。サイトごとに、URL・CMS・ホスティング・契約者・ドメインの失効日と自動更新の有無を、スプレッドシート1枚に記録しています。死活とSSL期限は自動で監視し、異常時だけメールが届きます。台帳を作る過程で、店舗サイトのドメインの期限が近いことに気づきました。サイトの中身を整える前に、ドメインとサーバーの契約を押さえておくことが保守の出発点です。
自分でやるか外部に任せるかは、更新とバックアップは手順次第でどちらでも可能です。監視の通知先と、契約・権限の情報は、経営者自身が持つべきです。外部に頼むなら、バックアップの保存先、復元テストの有無、解約時にサーバー・ドメイン・データが引き渡されるかを確認してください。費用は「ホームページの保守費用の相場」にまとめています。
よくある質問
Q. 更新して壊れるのが怖いので、更新しないままでもいいですか?
A. おすすめしません。不安なら、更新前にバックアップを取り、更新後に主要ページを確認する手順を先に作ってください。
Q. バックアップはサーバーの機能だけで足りますか?
A. 同じサーバーの中にしかないと、サーバーの障害や契約の問題で一緒に失われます。別の場所にも保存し、復元できるかを一度試してください。
Q. 自動更新を有効にすれば保守は不要ですか?
A. 不要にはなりません。更新後の表示確認、バックアップ、監視、契約の管理は別に必要です。
まとめ:まず4つが誰の担当か決める
- 最低限やることは、更新・バックアップ・監視・権限と契約の把握の4つ
- 更新は、事前のバックアップと事後の表示確認までを1回の作業とする
- 何が入っていて誰が管理しているかを、台帳で一覧にしておく
全体像は「ホームページ保守・運用のすべて」にまとめています。自社のWordPressがどこまで保守されているか分からない場合は、サイトのURLを添えてatmeにご相談ください。4つの項目に沿って、現状の確認からお手伝いします。
atmeは、自らも飲食店・ジム・美容室を経営する開発会社です。だから「作って終わり」にせず、現場が使い続けられるWeb・システムを、月額の運用まで含めて引き受けます。
執筆: 神谷大吾(株式会社atme 代表取締役)。Web・業務システムの受託開発200件以上。自らも飲食店・ジム・美容室を経営し、「作って終わりにしない」Web運用を実践している。
(2026年10月9日時点の情報です)
